「またミスしてしまった……」
経理の仕事をしていると、そんなふうに落ち込むことがあるかもしれません。
- 請求書の金額を間違えた
- 仕訳を間違えた
- 支払日を間違えた
- 月次決算で数字が合わなかった
経理の仕事は数字を扱う仕事だからこそ、ミスをすると必要以上に落ち込んでしまうことがあります。
しかし、私は経理の仕事を続ける中で思うことがあります。
👉 ミスをしたことがない人より、ミスと上手に付き合える人の方が強い
ということです。
今回は、経理でミスばかりしてしまうと悩んでいる人に向けて書いてみます。
ミスをしたことがない経理はほとんどいない
まず知っておいてほしいのは、経理歴が長い人でもミスはするということです。
ベテラン経理でも、
- 勘定科目を間違える
- 金額を入力し間違える
- 税区分を間違える
- 添付資料を付け忘れる
といったことは普通にあります。
もちろんミスは少ない方がよいですが、一度もミスをしない人を目指すと苦しくなります。
なぜなら人間だからです。
本当に怖いのはミスではなく同じミス
私が怖いと思うのは、ミスそのものではありません。
同じミスを何度も繰り返すことです。
例えば、
- 税区分を間違えたなら確認項目に追加する
- 支払漏れをしたならチェックリストを作る
- 添付漏れをしたなら提出時の確認手順を決める
経理の仕事は、
👉 ミスを反省する仕事ではなく、ミスが起きない仕組みを作る仕事
とも言えるのかもしれません。
ミスが多い人は能力が低いのか
私はそうは思いません。
むしろ、仕事量が増えている人ほどミスは起こりやすくなります。
- 新しい業務を任された
- 決算業務を担当した
- 税務対応を始めた
- システム導入を担当した
こういう時期はミスも増えます。
なぜなら挑戦しているからです。
もちろん注意不足によるミスは減らすべきですが、成長の過程で起きるミスまで必要以上に恐れる必要はないと思います。
ミスを減らすために大切なこと
私自身が意識しているのは次の3つです。
① 自分を信用しすぎない
人は必ず見落とします。
だから、
- ダブルチェック
- チェックリスト
- レビュー
を使います。
優秀な人ほど、自分の記憶や注意力ではなく仕組みに頼っています。
② 分からないことは早めに聞く
ミスが大きくなる原因の一つが、
「聞きづらいから自分で判断した」
です。
30分考えても分からないなら聞く。
その方が結果的に早いことも多いです。
③ ミスノートを作る
私は意外とおすすめです。
大げさなものではなく、
- どんなミスだったか
- なぜ起きたか
- 次回どう防ぐか
を書くだけです。
同じ失敗が減っていきます。
仕組み化は管理職だけの仕事ではない
ミスを防ぐためには仕組みが大切です。
ただ、
👉 仕組み化は上司や管理職だけの仕事ではありません
実際に業務を行っている担当者だからこそ気付ける改善点もたくさんあります。
例えば、
- 毎回迷う取引をマニュアル化する
- チェックリストを作る
- ファイル名のルールを統一する
- 入力順序を決める
- 確認ポイントをメモに残す
こうした小さな工夫も立派な仕組み化です。
最初は自分のミスを防ぐために始めた工夫でも、後からチーム全体の財産になることがあります。
経理の仕事は、ただ処理をするだけではありません。
より正確に、より効率的に業務を進められるよう改善していくことも大切な仕事の一つだと思います。
優秀な経理担当者とは、処理が速い人ではなく、
👉 二度と同じ問題が起きないようにする人
なのかもしれません。
ミスをした後の考え方
経理をしていると、
「なんでこんなミスをしたんだろう」
と落ち込むことがあります。
でも、そのミスを見つけられたならまだ良いのです。
もっと怖いのは、ミスに気づかないことです。
見つかったということは、チェック機能が働いたということでもあります。
必要以上に自分を責める必要はありません。
経理はミスをなくす仕事ではない
少し意外に聞こえるかもしれませんが、私は経理はミスをなくす仕事ではないと思っています。
もちろん減らす努力は必要です。
しかし現実には、人がやる以上ミスはゼロにはなりません。
だから経理は、
👉 ミスを見つける仕組みを作る仕事
でもあるのだと思います。
ダブルチェック。
承認フロー。
レビュー。
月次決算。
監査。
これらはすべて、ミスを見つけるために存在しています。
まとめ
- 経理でミスをするのは珍しいことではない
- 本当に怖いのは同じミスを繰り返すこと
- ミスより仕組みを改善することが大切
- 挑戦している時期はミスも増えやすい
- 仕組み化は担当者にもできる
- 自分を責めるより再発防止を考える
経理でミスばかりしてしまうと、自分には向いていないのではないかと思うことがあります。
でも私は、
👉 ミスをしない人より、ミスから学べる人の方が成長する
と思っています。
そして、さらに言えば、
👉 ミスから仕組みを作れる人は、もっと成長する
のではないでしょうか。
失敗した経験も、将来振り返れば大切な財産になるかもしれません。


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