簿記を勉強して、
- 試験に合格した
- 問題は解けるようになった
- 仕訳もある程度できるようになった
それなのに、
👉 「実務になると急に怖い」
と感じる人はとても多いです。
私も実務を始めた頃は、
- この処理で合っているのか
- 何か見落としていないか
- 説明を求められたらどうしよう
と不安になることがありました。
でも実務を続けていて思うのは、
👉 その怖さの正体は「知識不足」だけではない
ということです。
試験と実務は「目的」が違う
簿記の試験では、
👉 正しい答えを出すこと
が目的です。
問題には前提条件があり、 基本的には正解も決まっています。
一方で実務は少し違います。
実務では、
👉 「会社で何が起きているのかを理解すること」
が求められます。
つまり、
- 答えを出す
- 判断する
- 説明する
へ変わります。
ここが最初の大きな壁です。
実務には「正解が一つではない」場面がある
試験問題では、 基本的に正解は一つです。
しかし実務では、 判断が必要な場面が出てきます。
例えば:
- どの勘定科目を使うか
- いつ計上するか
- 重要性はどの程度か
- どこまで引当計上するか
などです。
もちろんルールはあります。
でも、
👉 「唯一絶対の正解」
が見えないこともあります。
だから不安になります。
実は、 怖さの正体はここにあることが多いです。
簿記は「記録」、実務は「判断」
以前の記事でも書きましたが、 私は、
👉 簿記=記録する技術
だと思っています。
そして実務では、 その記録を使いながら、
👉 「どう考えるか」
が求められます。
例えば、
- なぜ売上が増えたのか
- なぜ利益が下がったのか
- この処理は適切か
を考える。
つまり実務は、 仕訳入力だけではありません。
会社で起きていることを理解する仕事でもあります。
「形」で覚えていると実務で止まりやすい
簿記学習では、 どうしても暗記が増えます。
例えば:
- この取引ならこの仕訳
- この問題ならこの解き方
という形です。
もちろん勉強段階では必要です。
ただ実務では、 問題文がありません。
取引も毎回少し違います。
すると、
👉 「少し形が変わると止まる」
ことがあります。
だから実務では、 暗記よりも:
👉 「何が起きたか」
を考える力が重要になります。
本来の会計は「言語」に近い
私は最近、 会計は言語に近いと思っています。
会計は、 正解を出すためだけのものではありません。
むしろ、
👉 「会社で起きたことを伝える仕組み」
です。
会社では毎日、 さまざまな出来事が起きています。
それを数字へ翻訳し、 会社の状態を見えるようにする。
それが会計です。
だから実務では、 答えを覚えるよりも、 意味を理解する方が大切になります。
実務で求められるのは「翻訳する力」
さらに実務では、 数字を作るだけでは終わりません。
例えば:
- なぜ利益が下がったのか
- なぜコストが増えたのか
- なぜこの処理をしたのか
を説明する場面があります。
つまり必要なのは、
👉 「会計をわかる言葉に翻訳する力」
です。
実際、 経理として経験を積むほど、 仕訳知識よりも説明力の方が重要になる場面も増えてきます。
怖さはなくならない
正直に言うと、 実務への怖さは完全にはなくなりません。
経験を積んでも、
- 新しい取引
- 新しい論点
- 新しい判断
は出てきます。
だから私は、
👉 「怖くなくなる」
というより、
👉 「怖さと付き合えるようになる」
感覚に近いと思っています。
じゃあどうすればいいのか?
実務が怖いとき、 私なら次の3つを意識します。
- 何が起きたか考える
- 何が増減したか見る
- 自分の言葉で説明してみる
仕訳を暗記するよりも、 会社で何が起きたのかを考える。
その方が、 実務では圧倒的に強くなります。
まとめ
簿記を勉強したのに実務が怖い理由は、 知識不足だけではありません。
試験と実務では、 求められるものが違うからです。
実務では、
- 判断
- 説明
- 責任
が加わります。
だから不安になるのは自然なことです。
そして大切なのは、
👉 「正解を暗記すること」
ではなく、
👉 「何が起きているか理解すること」
です。
私は、 実務が怖いと感じるのは、 真剣に会計と向き合おうとしている証拠でもあると思っています。


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