簿記を勉強すると、 必ず出てくるのが:
- 借方
- 貸方
です。
そして多くの人が、
👉 「借方と貸方が覚えられない…」
となります。
実際、 簿記の初学者が最初につまずきやすいポイントの一つです。
でも、 実務をしていて思うのは:
👉 「借方・貸方そのものを意識する場面は意外と少ない」
ということです。
もちろん大切な考え方なのですが、 実務では:
👉 「何が増えて、何が減ったのか」
を考える方が重要です。
借方・貸方は「左右の名前」
まず大前提として、
👉 借方=借りた
ではありません。
また、
👉 貸方=貸した
でもありません。
借方・貸方は、 単に:
- 左側
- 右側
の名前です。
ここが最初かなり混乱しやすい部分です。
実務では「増えた・減った」で考える
例えば、 会社の銀行口座へ売上100万円が入金されたとします。
この時、 実務でまず考えるのは:
- 現金が増えた
- 売上が発生した
です。
つまり、
👉 「何が増えた?」
と、
👉 「何が原因?」
を考えます。
借方・貸方は、 その結果として決まります。
なぜ左右に分かれているの?
ここが、 実はかなり本質です。
会社で起きる出来事は、 一つの変化だけで終わりません。
例えば:
- 現金が増える
- 売上が増える
のように、 必ず何かと何かがセットで動きます。
だから会計では:
👉 「変化と変化の関係」
を、 左右へ分けて記録します。
これが複式簿記です。
実務では「仕訳を作る」というより、「取引を整理する」
簿記の勉強では、
👉 「借方はどっち?」
を考えがちです。
でも実務では、 むしろ:
👉 「この取引は何が起きている?」
を考えます。
例えば:
- 請求書は来ている?
- サービスは提供された?
- 資産なの?費用なの?
- どの勘定科目?
などですね。
つまり、 借方・貸方より先に:
👉 「経済実態」
を整理しています。
経理実務では、レビューも「何が起きたか」を見る
実務で仕訳レビューをするときも、
👉 「借方と貸方が合っているか」
だけを見ているわけではありません。
むしろ:
- この取引は何?
- この処理で経済実態を表せている?
- 説明できる?
を見ています。
だから実務では、
👉 「仕訳を見る」
というより、
👉 「取引を見る」
感覚に近いかもしれません。
おまけ①|なぜ「借方」「貸方」という名前なの?
ここで、 少し雑学です。
実は、 借方・貸方という名前には歴史があります。
昔の帳簿では、
- 借りている側
- 貸している側
を区別して記録していました。
その名残で、 現在も:
- 借方(Debit)
- 貸方(Credit)
という名前が使われています。
ただし現在は、
👉 借方=借りた
👉 貸方=貸した
ではありません。
単なる左右の名前として使われています。
おまけ②|実務では「Dr」「Cr」を見ることもある
会計ソフトや海外子会社の経理では、
- Dr(Debit)
- Cr(Credit)
という表記を見ることがあります。
実はこれが、 借方・貸方の英語です。
経理を続けていると、
👉 「借方・貸方」よりも「Dr・Cr」の方が見慣れる
という人も少なくありません。
借方・貸方は、最初から暗記しようとしなくていい
簿記を勉強し始めると、 借方・貸方を暗記しようとしてしまいます。
でも実務をしていると、
👉 「何が起きたか」
を考える方が圧倒的に多いです。
借方・貸方は、 その結果として決まります。
最初は、
👉 「会社で何が起きた?」
を考えるクセをつけるだけで十分です。
まとめ
借方・貸方とは、
👉 「左右の名前」
です。
そして会計では、
👉 「一つの取引で起きた二つの変化」
を、 左右へ分けて記録しています。
ただ、 実務では:
- 借方はどっち?
- 貸方はどっち?
よりも、
👉 「会社で何が起きたのか」
を考える方が重要です。
借方・貸方は暗記するものというより、
👉 「会社の変化を記録するための仕組み」
として考えると、 かなり理解しやすくなると思います。
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