簿記や会計を勉強し始めると、
「利益が出ているのに、お金がない」
という話を聞くことがあります。
最初は、
「利益があるなら、現金も増えているのでは?」
と思いますよね。
でも実は、
“利益”と“現金”は、まったく同じものではありません。
そしてここは、
会計初心者が最初につまずきやすいポイント
でもあります。
この記事では、
なぜ利益と現金は違うのか?
を、初心者向けにやさしく解説します。
結論
利益と現金が違うのは、
“見る目的”が違うから
です。
利益
👉 会社がどれだけ儲かったかを見るもの
現金
👉 今、実際に使えるお金がどれだけあるかを見るもの
つまり、
利益 = 成績
現金 = 体力
のようなイメージです。
まず、「利益」とは何か?
利益とは、シンプルに言うと👇
売上 − 費用
で計算されるものです。
例えば👇
商品を100万円で売った
経費が70万円だった
この場合👇
利益 = 30万円
👉 「30万円分、会社の価値が増えた」
と考えます。
でも、現金が増えているとは限らない
ここが重要です。
例えば👇
100万円の商品を、
まだ入金されていない「掛け」で売った
会計上は👇
売上 100万円
として利益に入ります。
でも👇
現金は、まだ入ってきていません。
つまり👇
利益 ↑
現金 → 増えていない
こういうことが起こります。
なぜそんなことをするの?
ここで、
「現金が入った時だけ売上にすればいいのでは?」
と思うかもしれません。
でも会計では👇
“いつ仕事をしたか”を重視します。
例えば👇
- 商品を納品した
- サービスを提供した
👉 この時点で、
「会社は価値を生み出した」
と考えるのです。
これを、
発生主義
といいます。
利益は「会社の成績表」
利益は、
その期間、会社がどれだけ価値を生み出したか
を見るものです。
だから👇
- まだ入金されていなくても
- 後で支払う予定でも
👉 「その期間の成果」として記録します。
現金は「会社の体力」
一方で現金は、
今、実際に使えるお金がどれだけあるか
を表しています。
つまり👇
利益
👉 成績
現金
👉 体力
だから、
利益が出ていても、現金不足になることがある
のです。
黒字なのに倒産する会社がある理由
実際に、
黒字なのに倒産する会社
もあります。
これを、
黒字倒産
といいます。
例えば👇
- 売上は大きい
- 利益も出ている
でも👇
- 入金が遅い
- 支払いが先に来る
👉 現金が足りなくなる
すると、
支払いができなくなってしまう
のです。
つまり、
会社経営では、“利益”だけでなく、“現金”も非常に重要
なのです。
会計では「利益」と「現金」を分けて考える
会計では👇
利益 = P/L(損益計算書)
現金 = B/S(貸借対照表)
のように、
別々に管理しています。
だから会計は、
「儲かったか?」
だけではなく、
「お金はちゃんと残っているか?」
も見る仕組みになっています。
最初は混乱して当たり前
初心者のうちは、
「利益が出た = 現金が増えた」
と思いやすいです。
でも実は、
利益と現金は、“似ているけど違うもの”
です。
この違いが見えてくると、
会計の理解が一気に深まります。
まとめ
利益と現金が違う理由は、
“見る目的”が違うから
です。
利益
👉 会社の成績を見るもの
現金
👉 会社の体力を見るもの
会計では、
「どれだけ儲かったか」と、「実際にお金があるか」を分けて考えています。
だからこそ、
利益が出ていても、現金不足になることがある
のです。


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