会計を勉強すると、 多くの人が最初に混乱します。
それが、
👉 「利益が出ているのに、お金がない」
という話です。
普通に考えると、 利益が出ているなら現金も増えていそうですよね。
でも会計では、 利益と現金をわざと分けて考えています。
なぜなら、
👉 「見たいものが違う」
からです。
利益は「価値を生み出したか」を見る数字
例えば、 100万円の商品を販売したとします。
ただし、 代金の入金は来月です。
この場合、 現金はまだ増えていません。
しかし会計では、 売上として利益計算に反映されます。
なぜでしょうか。
それは、
👉 「価値を提供した」
という事実があるからです。
会計は、 単純にお金が動いたかだけを見ているわけではありません。
むしろ、
👉 「会社が価値を生み出したか」
を見ようとしています。
だから利益は、 会社の成績表のような役割を持っています。
現金は「生き残れるか」を見る数字
一方で、 現金は別の役割を持っています。
会社は、 利益だけでは生きていけません。
給料を払う。
家賃を払う。
仕入代金を払う。
これらには現金が必要です。
つまり現金は、
👉 「会社が生き残れるか」
を表す数字です。
利益が出ていても、 現金がなければ支払いはできません。
だから経営者や銀行は、 利益だけでなく現金残高も重視しています。
利益と現金を分けるから会社の状態が見える
もし利益と現金が常に同じなら、 会社の状態は分かりにくくなります。
例えば、 売上は大きく伸びている。
しかし、 入金サイトが長く、 現金回収が遅れている。
この場合、
- 利益は増える
- 現金は増えない
ということが起こります。
すると会計は、
👉 「成長しているけれど資金繰りには注意が必要」
というサインを出してくれます。
利益と現金を分けているからこそ、 会社の本当の状態が見えるのです。
黒字倒産は会計が間違っているわけではない
黒字倒産という言葉があります。
利益は出ているのに、 現金が足りずに倒産してしまう状態です。
これを聞くと、
👉 「利益が出ているのに倒産するなんておかしい」
と思うかもしれません。
しかし、 会計が間違っているわけではありません。
むしろ会計は、
👉 「利益と現金は違う」
という事実を正しく見せてくれています。
だから企業経営では、 利益だけでなく資金繰りも重要になるのです。
経理は利益と現金の違いを見えるようにしている
経理は利益を作っているわけではありません。
現金を作っているわけでもありません。
しかし、
👉 「利益と現金の違いを見えるようにする」
という大切な役割があります。
利益だけを見れば、 会社は順調に見えるかもしれません。
現金だけを見れば、 成長の状況は分かりません。
だから会計は、 利益と現金を別々に管理しています。
それによって、 会社の状態をより正確に把握できるのです。
利益と現金の違いが分かると財務諸表が面白くなる
簿記を勉強し始めると、 損益計算書(PL)ばかり見てしまいがちです。
しかし実務では、 貸借対照表(BS)やキャッシュ・フロー計算書(CF)も重要です。
なぜなら、
👉 「利益」と「現金」
の両方を見ないと、 会社の実態が分からないからです。
利益と現金の違いが分かると、 財務諸表を見る楽しさも増えてくると思います。
まとめ
利益と現金が違うのは、 会計が
👉 「価値を生み出せたか」
と、
👉 「生き残れるか」
を別々に見ようとしているからです。
利益は会社の成長を見る数字。
現金は会社の生存を見る数字。
だから会計では、 わざわざ利益と現金を分けています。
私は、 利益と現金の違いが分かると、
👉 「会計はお金を数える仕組みではない」
ことが見えてくると思っています。
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