簿記を勉強していると、
- 売掛金
- 未払費用
- 減価償却
など、
👉 「まだお金が動いてないのに、なぜ記録するの?」
と感じることがあります。
初心者のころは、 ここでかなり混乱しやすいんですよね。
その理由のひとつが、
👉 「発生主義」
という考え方です。
今回は、
✅ なぜ会計では「お金が動く前」に記録するのか
を、 初心者向けにやさしく解説していきます。
発生主義とは?
「現金が動いた時」ではなく、
「取引やサービスが発生した時」に記録する考え方
です。
少し難しく感じますが、 簡単にいうと、
👉 「あとで支払う(もらう)予定でも、発生した時点で記録する」
というイメージです。
現金主義との違い
まずは、 「現金主義」と比べるとわかりやすいです。
| 考え方 | 記録するタイミング |
|---|---|
| 現金主義 | お金が動いた時 |
| 発生主義 | 取引やサービスが発生した時 |
つまり、 発生主義では、
- まだ支払っていない費用
- まだ入金されていない取引
も記録します。
なぜ発生主義でなければいけないの?
ここで、 初心者が感じやすい疑問があります。
👉 「お金が動いた時だけ記録すればよくない?」
という疑問です。
たしかに、 現金だけ見ればシンプルです。
でも実は、 それだと会社の状態がかなり見えにくくなります。
たとえば、こんな会社があったとします
- 今月たくさん仕事をした
- でも請求や支払いは翌月
この場合。
👉 現金主義では「今月の活動」が見えにくくなる
状態になります。
でも実際は、
👉 「ちゃんと今月活動している」
んですよね。
つまり、 現金だけで見ると、
✅ 「会社がどれだけ活動したか」
が分からなくなってしまうんです。
たとえば「電気代」で考えてみる
発生主義は、 実は身近なところでも使われています。
たとえば、 会社の電気代。
今月、
- 電気は使っている
- でも請求書が来るのは翌月
ということがあります。
この場合。
👉 現金主義なら「翌月」に費用計上
になります。
でも実際は、
👉 「電気を使ったのは今月」
ですよね。
つまり、 会社としては、
👉 「今月の活動で発生した費用」
なんです。
電気代の例を図で見てみる
👉 「いつ支払ったか」ではなく、
👉 「いつ使ったか」で考えるのがポイントです。

このように、 翌月に支払いをしても、
- 費用としてP/Lに計上するのは「今月」
- 翌月の支払いは「現金が減るだけ」
になります。
つまり、
✅ 翌月の支払いは、翌月のP/Lには影響しません。
なぜこれが大事なの?
もし翌月に費用計上すると、
👉 「今月の本当の利益」
が見えにくくなります。
たとえば:
- 今月たくさん電気を使った
- でも費用は翌月
だと、
👉 今月の利益が多く見えてしまう
んですね。
だから会計では、
- いつお金を払ったか
- ではなく
- いつ発生したか
を大事にしています。
これが、 発生主義の考え方です。
会計は「今の会社の状態」を見るためのもの
会計は、 単に現金を数えるためだけのものではありません。
👉 「会社が今どうなっているか」
を、 正しく見るためのものです。
だから会計では、
- 売上が発生した
- 費用が発生した
タイミングで記録します。
これが発生主義です。
発生主義と「利益と現金の違い」
初心者が混乱しやすい、
👉 「利益は出てるのに、お金がない」
という現象。
これも、 発生主義と関係しています。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 売上 | 100万円 |
| 入金 | まだ |
この場合でも、 会計では売上を計上することがあります。
つまり、
- 利益は出る
- でも現金はまだ増えていない
という状態が起こります。
これが、
👉 「利益と現金は違う」
と言われる理由のひとつです。
※ 会計では、売上は厳密には「実現主義」という考え方で計上されます。
ただ、初心者のうちは「お金が動く前でも記録する」というイメージで理解するとわかりやすいです。
発生主義が使われる場面
発生主義は、 会計のいろいろな場面で使われています。
- 未払費用
- 前払費用
- 減価償却
- 未収収益
- 未払金
などです。
最初は難しく感じますが、
👉 「今の会社の状態を正しく見るため」
に必要なんですね。
初心者が混乱しやすい理由
発生主義は、
👉 「お金が動いてないのに記録する」
ので、 直感とズレやすいです。
だから初心者のころは、
- 未払費用
- 未収収益
- 前払費用
などで混乱しやすくなります。
でも、
👉 「会計は現金だけを見ていない」
と考えると、 かなり理解しやすくなります。
まとめ
発生主義とは、
👉 「現金が動いた時」ではなく、
👉 「取引やサービスが発生した時」に記録する考え方
です。
この考え方があることで、
👉 「今の会社の状態」
を、 より正しく見ることができます。
最初は難しく感じますが、
- 利益と現金の違い
- B/SとP/Lのつながり (詳しくはこちらで解説しています)
- 未払費用
- 前払費用
などと一緒に理解すると、 会計がかなりわかりやすくなっていきます。


コメント