仕事をしていると、
「かなり頑張ったのに、思ったような反応が返ってこなかった」
ということがあります。
数週間、あるいは数か月かけて取り組んだ仕事。
ようやく完成して、上司に報告する。
ところが、上司の反応は思ったより冷たい。
むしろ、機嫌が悪そうに見える。
そんな経験をしたことはないでしょうか。
「あれだけ頑張ったのに」と思ってしまう
時間をかけて取り組んだ仕事ほど、報告する側には思い入れがあります。
調べる。
考える。
資料を作る。
関係者に確認する。
修正する。
そして、ようやく完成する。
だからこそ、報告の場では、
「よくやったね」
「ありがとう」
とまではいかなくても、せめて普通に受け止めてもらえることを、どこかで期待してしまいます。
ところが、上司から返ってきたのが厳しい表情や淡々とした反応だったら、
「あれだけやったのに……」
と感じてしまうのも無理はありません。
しかも、指摘が間違っているとは限らない
ここが、仕事の難しいところです。
上司から指摘された内容をよく考えてみると、
「確かに、ここは改善したほうがいい」
と思うこともあります。
説明が足りなかった。
資料が分かりにくかった。
検討が十分ではなかった。
もっと早く相談すべきだった。
こうした指摘は、素直に受け止めたほうが自分の成長につながります。
でも、
「指摘が正しい」ことと、「その伝え方が適切だった」ことは別の話です。
ここを一緒にしてしまうと、必要以上に自分を責めることになります。
「改善点がある=ダメな仕事」ではない
仕事には、ほとんどの場合、改善できるところがあります。
100点満点の仕事を毎回できる人は、そう多くありません。
むしろ、仕事を一度やって、
「次はここを変えたほうがいいな」
と分かること自体が、仕事の経験になります。
だから、
改善点が見つかったことと、その仕事に価値がなかったことは別です。
ここは切り分けて考えたいところです。
上司の機嫌まで、自分の責任にしなくていい
もう一つ、仕事では切り分けたほうがいいことがあります。
それが、
「上司の機嫌」です。
上司にも、
- 別の仕事で追い込まれている
- 他の問題を抱えている
- 疲れている
- 会社からプレッシャーを受けている
など、いろいろな事情があるかもしれません。
だからといって、それをすべて理解する必要はありません。
まして、
上司の機嫌が悪い=自分の仕事が悪い
と考える必要もありません。
仕事について指摘されたことは、仕事の問題として考える。
一方で、相手の機嫌や態度については、それとは別のものとして考える。
この切り分けができると、少し楽になります。
「理不尽だ」と感じることもある
もちろん、仕事には理不尽なこともあります。
こちらに改善すべき点があったとしても、
「そこまで感じ悪く言わなくてもいいのでは?」
と思うことはあります。
それは、それで自然な感情です。
「自分にも悪いところがあったんだから、何も言えない」
と考える必要はありません。
自分の改善点を認めることと、相手の態度に違和感を持つことは両立します。
では、どう受け止めればいい?
こんな場面では、3つに分けて考えると整理しやすくなります。
① 指摘された内容
→ 改善できるところは改善する。
② 自分が取り組んだ仕事
→ どれだけ準備し、何をやり遂げたのかを客観的に振り返る。
③ 相手の態度
→ 自分の責任ではない部分まで背負わない。
この3つを分けるだけで、
「自分の仕事が全部否定された」
という受け止め方をしなくて済みます。
経理の仕事では、特に起こりやすいかもしれません
経理の仕事は、
きちんとできていることが「当たり前」に見えやすい仕事です。
月次決算が無事に終わっても、
資金繰りを問題なく管理しても、
複雑な案件を整理しても、
何も問題が起きなければ、その苦労は見えにくいものです。
そして、問題が起きたときには、
「なぜこうなったの?」
と注目されます。
だからこそ、経理の仕事では、
「誰かの反応」だけを仕事の価値の基準にしない
ことも大切なのかもしれません。
会計サプリからひと言
仕事をしていると、
「頑張ったのに、思ったように評価されなかった」
「指摘は分かる。でも、そんな言い方をしなくても……」
そんな場面に出会うことがあります。
そんなときは、
「仕事の内容」と「相手の態度」を分けて考える。
改善するところがあれば、次に活かす。
でも、必要以上に自分を責めない。
そして、相手の機嫌まで自分の責任にしない。
仕事は、毎回完璧である必要はありません。
指摘を受けて、少しずつ良くなっていけば、それも立派な仕事の積み重ねです。
そして何より、
頑張った仕事の価値は、その日の上司の機嫌だけで決まるものではありません。


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