簿記上の取引とは?|「会社で起きたこと全部」を記録するわけではない

簿記入門

簿記を勉強し始めると、 最初に少し混乱しやすいのが:

👉 「取引」

という言葉です。

日常会話でいう「取引」というと、

  • 売買
  • 契約
  • 商談

みたいなイメージがありますよね。

でも、 簿記でいう:

👉 「取引」

は、 少し意味が違います。

実は、 簿記では:

👉 「会社の財産や利益に変化を与えるもの」

を、 取引として記録しているんですね。


簿記上の取引とは?

簿記上の取引とは、 簡単にいうと:

👉 「会社の数字に影響する出来事」

です。

例えば:

  • 商品を売った
  • 現金を支払った
  • 借入をした
  • 給料を払った

などですね。

これらは、

  • 現金
  • 売上
  • 借入金
  • 費用

などが変化します。

つまり、

👉 「会社の状態や利益が変わる」

ので、 簿記上の取引になるんですね。


「契約しただけ」では、通常は取引にならない

ここ、 かなり初心者が混乱しやすいポイントです。

日常会話では、

👉 「契約した」

というと、 「取引した」というイメージがあります。

でも、 簿記では:

👉 「契約しただけ」

では、 通常はまだ取引になりません。

なぜなら、 会計では:

👉 「会社の数字が変化したか」

を見ているからです。

例えば、 オフィスの賃貸契約を締結しても、

  • まだ入居していない
  • まだ家賃も発生していない
  • まだ支払いもしていない

なら、 通常は仕訳しません。

一方で、

  • 商品を受け取った
  • サービス提供を受けた
  • 支払義務が発生した

など、 実際に:

👉 「経済的な変化」

が起きると、 簿記上の取引になります。

つまり会計は、

👉 「契約そのもの」

ではなく、

👉 「数字として何が変化したか」

を見ているんですね。


ただし、「契約」が重要になることもある

ここが、 かなり会計っぽい面白さです。

契約しただけでは、 通常は仕訳しません。

でも、

  • 大きなリース契約
  • 保証契約
  • 偶発債務

などは、 将来会社へ大きな影響を与える可能性があります。

そのため、

👉 「まだ仕訳していなくても、注記などで開示する」

ことがあります。

つまり会計では、

  • 今、数字に出ているもの
  • 将来、影響しそうなもの

を、 整理しながら表現しているんですね。


「重要なこと」でも、取引にならないものもある

例えば:

  • 社長が交代した
  • 社員のモチベーションが下がった
  • SNSで話題になった
  • 取引先との関係が良くなった

などは、 会社にとってかなり重要かもしれません。

でも、 通常は:

👉 「簿記上の取引」

にはなりません。

なぜなら、 直接:

  • 金額
  • 財産
  • 利益

として、 記録しにくいからです。

つまり会計は、

👉 「会社で起きたこと全部」

を記録しているわけではないんですね。


現金が動かなくても、「取引」になる

初心者がかなり驚きやすいのが、 ここです。

簿記では、

👉 「現金が動いていなくても、取引になる」

ことがあります。

例えば:

  • 売掛金
  • 未払費用
  • 減価償却

などですね。

例えば、 商品を掛けで売った場合、 まだ現金は入っていません。

でも、

  • 売上
  • 売掛金

は発生しています。

つまり、 会社の数字は:

👉 「すでに変化している」

ので、 簿記上の取引になるんですね。


なぜ「取引」を記録するの?

会社では、 毎日いろいろなことが起きています。

その中で、 簿記は:

👉 「数字として整理できる変化」

を記録していきます。

そして、 その積み重ねによって:

  • BS(貸借対照表)(詳しくはこちら)
  • PL(損益計算書)(詳しくはこちら)

が作られます。

つまり、 取引を記録することで、

👉 「会社が今どういう状態か」

や、

👉 「どれだけ利益が出たか」

が、 分かるようになるんですね。


簿記は、「会社を数字で表現している」

ここ、 かなり会計らしい面白さがあります。

簿記では、 会社で起きたことの中から、

👉 「数字として表現できるもの」

を、 取引として記録しています。

例えば:

  • 現金が増えた
  • 借入が増えた
  • 売上が発生した
  • 費用が発生した

などですね。

つまり、 簿記は:

👉 「会社を数字で表現する仕組み」

とも言えるんです。


最初は「何が取引か」が難しい

簿記を始めたばかりのころは、

  • これは取引?
  • これは記録する?
  • どこまで仕訳する?

と、 かなり混乱しやすいと思います。

でも、 少しずつ:

👉 「会社の数字が変わった?」

を意識すると、 かなり整理しやすくなります。

つまり、 大切なのは:

👉 「現実の出来事」

ではなく、

👉 「数字としてどう変化したか」

を見ることなんですね。


まとめ

簿記上の取引とは、

👉 「会社の財産や利益に変化を与えるもの」

です。

日常会話でいう:

  • 売買
  • 契約
  • 商談

だけではなく、

  • 減価償却
  • 未払費用
  • 売掛金

なども、 簿記上は取引になります。

一方で、 「契約しただけ」では、 通常はまだ取引になりません。

会計では、

👉 「契約したか」

より、

👉 「会社の数字がどう変化したか」

を重視しているからです。

つまり簿記は、

👉 「会社で起きたことを、数字として整理する仕組み」

なんですね。

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